小さな頃から
大好きなものの一つに
“万華鏡”がある。
小賢しく落ち着かない現実から離れ
独りの世界にどっぷりと浸れるものが
私にとっては万華鏡だった。
当時は現在のような
繊細なものではなく…
薄い着物地を張った丸い筒の中に
昭和風のビーズを入れ
鏡で反射させるような
ごくシンプルなものだった。
形状や素材、色
様々な異なる物質が
所狭しと詰め込まれているというのに
回り出したらそれらは
喧嘩することなく形を変えながら
美しい世界がどこまでも描かれ続ける。
まるで色んな星々が
個性的に光りながら
美しく調和している世界のように。
幼い頃から私が本質的に
求めている生き方。
秩序が保たれた美しい宇宙は
ひとりひとりが輝き違いを認め
受け容れることからはじまる。
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